結婚した時や子供が生まれるときに欲しくなるのがマイホームですよね。
私も絶賛マイホーム探し中ですが、なかなか手ごろな物件が見つからずに苦戦しています。
人によってマイホームを購入するときに重視することは色々あると思いますが、「職場までの通勤のしやすさ」と「子供の育てやすさ」もポイントの一つだと思います。
通勤のしやすさだけを考えれば都心近くのマンションがいいですし、子育てのしやすさで考えればサポートが受けやすい実家の近くがよいですよね。
個人的には共働き夫婦は通勤や買い物がしやすい都心近くの駅近物件を購入したほうが良いと思いますが、両親が子育てに協力的な場合には駅から遠くても実家に近い物件を購入するのも選択肢の一つだと思います。
しかし、子育てを手伝ってもらえることを前提に実家近くにマイホームを購入すると後々後悔することになるかもしれません。
今回は実家近くにマイホームを購入するメリットとデメリットについてご紹介します。
実家近くにマイホームを購入することのメリット
まずは実家近くにマイホームを購入することのメリットについてご説明します。
子育てを手伝ってもらえると共働きを継続しやすい
仕事復帰のために子供を保育園に通わせると、送り迎えで仕事ができる時間が限られたり急な発熱時にお迎えに行ったりとなかなか思うように仕事が出来ず、フルタイムで働くことが難しくなりがちです
保育園によって預けられる時間は違いますが、私の子供が通っている保育園を例にご説明します。
わが家が通っている保育園は7:00~18:30が標準預け時間とされていて、事前に延長保育をお願いしておくことで19:30まで預けることが出来ます。
フルタイム勤務は休憩時間込みで1日9時間ですので8時から勤務を開始すれば17時で勤務が終わります。この場合は通勤が片道1時間以内であればフルタイム勤務しながら保育園の送り迎えが出来ます。
ただし、残業をしないで働くことが仕事上難しかったり、出張が多い仕事では勤務開始時間や終了時間が日によって違うこともあるでしょうからその場合は送り迎えが難しくなります。
そんな時、両親が近くに住んでいて送り迎えをしてもらえるととても助かります。
自分が続けたい仕事が勤務時間の調整が難しい場合には両親に子育てを手伝ってもらえると、子供が出来る前と同様に働き続けやすくなります。
子供の成長を両親に見せられる
こちらの記事でも紹介していますが、元気な両親と会える回数は意外と少ないもので、自分が高校を卒業した時点で会える時間の73%は終わっています。
そのため、親孝行したいと考えているのならば早めに行動したほうがよいです。子供を見せることだけが親孝行ではありませんが、親には子供の成長を見せるととても喜んでくれるものです。
株式会社NEXERが2022年に「喜ばれた親孝行に関するアンケート」を実施したところ、「してほしい親孝行ランキング」の1位が「自分の元気な姿を見せてくれる」、そして2位が「孫の顔を見せてくれる」という結果でした。
私たちの家も3カ月に1回は子供を見せにそれぞれの実家に帰るようにしていますが、行くたびに子供の成長にとても喜んでくれています。
(私の実家は車で1時間、妻の実家は車で片道5時間かかりますが頑張って帰省しています)
実家の近くに家があれば会いたいときに合うことが出来るので、両親も喜んでくれるでしょう。
両親の異変に早く気付ける
実家が近いと自分の子供を親に見てもらえるだけでなく、年をとって両親の体調が悪くなったときに気づきやすくなるというメリットもあります。
特に両親が一人暮らしになってしまうと両親の病気の進行になかなか気づけず、周りが気が付いた時には手遅れになってしまうこともあります。
両親の近くに住んでいれば顔を見やすくなりますので、「最近顔色が悪い」「物忘れが多くなった」などの異変に気付きやすくなり、大事になる前に対処することが可能です。
同居するとなるとなかなかハードルが高いですが、買い物を手伝ったり一緒に出掛けるなどは比較的しやすいのではないでしょうか。
共働き夫婦が実家近くにマイホームを購入するデメリット
共働き夫婦が実家近くにマイホームを購入するデメリットについてご紹介します。
急に子供の面倒をみれなくなる可能性
マイホームを購入するまでは仲が良く、子供の面倒も見てくれるといっていたのに喧嘩したり、両親の気が変わったりすると面倒を見てくれなくなる場合があります。
そうでなくとも病気やけがをして体調面から子供の相手をできなくなる可能性もあります。
両親が子供の面倒を見てくれるというから会社からは遠いけれど実家近くにマイホームを購入した場合には、仕事と育児の両立が出来なくなり結局仕事を辞めることになりかねません。
そのため、「面倒を見てくれる」という言葉をうのみにせず、両親が面倒をみれなくなった時でも仕事と育児の両立が出来るか大丈夫かしっかりと考えてからマイホームを購入した方が良いでしょう。
両親が面倒を見てくれないと共働きが出来ない場合には、一人がフルタイムで働くのをやめても返せる金額でローンを組んで生活が破綻しないように気をつけましょう。
親に預けると事故になる危険性がある
毎年ニュースになりますが子供を両親に預けていたら事故に遭ってケガをしてしまうことがあります
「駐車場で目を離して子供が車にひかれてしまった」
「ティッシュを口に入れて窒息してしまう」
「窓の鍵を開けてしまい、ベランダから転落してしまう」
自分たちの家は子供が危険な目に合わないように窓や扉にチャイルドロックをしたり、危険なものを手の届くところに置かないといった気配りをして生活していますが、両親が自分たちと同じくらい気配りできるかはわかりません。
年を取ると判断力や認知機能、運動機能は低下して子供にとって危ないものが判断つかなかったり、子供が道路に走り出しても追いつけなかったりする危険性があります。
万が一の事故を防ぐために子供が小さいうちは両親だけに頼るのはやめた方が良いでしょう。
地方の場合は資産価値が低下しやすい
日本は少子高齢化が進んでいるため、地方の駅から離れた場所に実家がある場合は、マイホームの資産価値が下がりやすくなります。
また、地域の人口が減ると水道・下水道料金も上がってしまうかもしれません。水道は基本的には利用者が料金を負担して運営されています。そのため、利用者が減れば老朽化した浄水場や水道管の設備更新や維持費を少ない人数で負担する必要があります。
将来的にマイホームを売却して老人ホームに入ろうと考えている場合には思った通りの値段で売却できない可能性もあるため、注意が必要です。
まとめ
実家近くにマイホームを購入すると育児に協力的なご両親であるならば
- 子供の面倒を見てくれるためとも急な残業でも対応できる
- 送り迎えをしてもらうことでフルタイムで働ける
- 両親に孫を見せて親孝行出来る
- 将来的に親の介護や面倒を見やすい
といった子供を見てもらったり、親孝行しやすいというメリットがあります。一方でデメリットは、
- ケガや病気、関係悪化などにより子供の面倒が見れなくなる
- 親に預けると怪我や事故に遭うかもしれない
- 地方に実家がある場合には資産価値が減少しやすい
というような思うように子供の面倒を見てもらったりできずに、共働きを継続できなかったり将来的な資産価値が減ってしまうという可能性もあります。
将来両親に何が起こるかわかりませんので、両親に頼れることが前提の生活を送るのは避けた方がいいでしょう。
(最初は子供の面倒を見れてうれしいと思っても、年をとるとだんだんと負担に感じてくることもあります。。)
マイホームは一度購入するとすぐに手放したり、生活スタイルを変えることが難しくなります。
慎重に判断して購入しましょう。
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