「子供が生まれるからマイホームが欲しい!」
そう思って子供が遊べる庭がある戸建てや通勤に便利な駅近マンション等いろいろ住宅を調べている方も多いのではないでしょうか。
住宅購入時には子供の育つ環境も大事にしてほしいですが、保育園・幼稚園に通えるかということも一緒に考えることをお勧めします。
パートナーが専業主婦(夫)や自営業で時間の自由が利く場合にはあまり問題ないかと思いますが、会社員で共働きを継続する場合には住宅と職場、保育園の距離が非常に重要になってきます。
通園のことをあまり考えずに住宅を購入してしまったがために共働きを続けることが出来なくなってしまわないように、気を付けるべきことについてご紹介したいと思います。
自分が預けたい保育園に必ず入れるわけではない

「近所に保育園があるからここに住もう!」
そう思って住宅の場所を選ぶ方もいらっしゃると思いますが、家の近くの保育園に必ず入園できるとは限りません。
保育園は年齢ごとに入園できる園児の数が決まっています。そのため、定員以上の入園希望者がいる場合には、優先順位が高い順に入園させていきます。
また、子供が多い地域にありがちなのがそもそも入園できる枠が空いていないということです。引越し等がなければ年度途中に枠が空くことはないため、もし入園を希望する場合には枠が空きやすい年度始まりの4月入園を狙う必要があります。

4月入園を狙う場合にも自分よりも優先順位が高い希望者が多ければ入園することはできません
保育園への送り迎えはできるか
保育園が決まるまで正確な送迎時間はわかりませんが、自宅から遠い保育園になってしまった場合送迎できるかを考える必要があります。
通勤前に子供を保育園まで送るとして1時間かかるという想定でも会社の始業時間に間に合うというのであればその場所に家を買ってもよいかもしれません。
しかし、1時間かかると始業時間ギリギリだったり、間に合わない場合には自宅の購入は待った方が良いでしょう。
勤務場所までの通勤時間は大丈夫か
自宅から勤務箇所までの通勤時間もポイントです。
保育園の預入時間は園によっても変わりますが仮に7:00~18:30とします。勤務時間が8:00~17:00である場合、通勤時間が片道1時間以内でなければフルタイムで勤務することが出来ません。
1歳以上であれば延長保育を使うことで20:00近くまで預けることが出来るので何とかなる場合もありますが、0歳児の場合は延長保育が使えない場合が多いため注意が必要です。
自宅から勤務箇所まで通勤に時間がかかるけれどフルタイムは続けたい場合には、登園・退園のどちらかをパートナーと分担しましょう。
マイホームを購入する最適なタイミング
マイホームの近所に保育園があるからといって必ずしもそこに入園できるとは限りません。
そのため、マイホームを購入する場合にはタイミングが重要になってきます。
タイミング1ー子供が全員保育園に入園した後に購入する
一度保育園に入ってしまえば、夫婦のどちらかが仕事をやめない限りは同じ保育園に通園することが出来ます。そのため、子供全員が保育園に入園した後に送り迎えしやすい場所を選んでマイホームを購入することで、共働きを継続することが出来ます。
ただし、保育園の通園しやすい場所であっても通勤に不便だったり暮らしにくい場所の場合には無理に購入せずに賃貸で過ごすのもありだと思います。
タイミング2ー子供が小学校に入学するときに購入する
どうしても入学させたい私立小学校があれば別ですが、公立小学校であれば学区の中に住宅があれば必ず入学できます。
そのため、下の子が小学校に入学するタイミングで暮らしやすい場所のマイホームを購入すれば無理なく共働きを継続できると思います。
このタイミングのデメリットとしては子供が複数いると上の子供の転校が発生してしまうため、子供の負担になってしまうという点です。
社交的な性格の子供であれば転校してもうまくやっていけるかと思いますが、内向的な性格だと転校した後にうまくなじめない場合もありますので個人的にはあまりお勧めできません。
個人的なお勧めの方法は、子供の保育園が全員分決まるまでは賃貸で生活して、決まり次第マイホームを購入する方法です。
この方法であれば子供の保育園の場所が遠くなってしまい、通勤に不便が生じたら別の賃貸へ引越しをすれば共働きを継続できますし、上の子が小学校に入学する前にマイホームを購入すれば転校もしなくて済みます。
ただし、一番上の子供と下の子の年齢差が6歳以上あると使えない方法ですので、ある程度は割り切りが必要かと思います。
すでに家を購入済みの場合の対処法
ここまではこれから家を買う場合の注意点とタイミングについてご紹介しましたが、場合によってはすでに家を購入済みで送迎についてお悩みの方もいらっしゃると思います。
保育園に子供を通わせながら共働きを継続する方法についてご紹介します。
パートナーと送り迎えを分担する
まずはパートナーと話し合って送り迎えを分担できないか相談しましょう。
最近ではフレックス制度を導入している会社も多いため、送りは自分で迎えはパートナーというように分担すれば、フルタイムで共働きを継続することが出来ます。
人によっては「仕事が忙しいから無理」というようなパートナーがいるかもしれません。しかし、専業主婦(夫)になるよりも夫婦で協力して共働きを継続したほうが将来の年金も増えますし、日々の収入も安定します。

まずは話し合って分担することでなんとかすることをお勧めします。
残業時間が多い場合 ー 所定外労働を免除してもらう
残業時間が多くて保育園への送り迎えが間に合わない場合には、所定外労働の免除申請を行うことをお勧めします。
子供が3歳までであれば労働者から申請があれば会社は所定外労働時間を免除する義務があります。
もちろん、申請を出さずに会社の上司に理由を話して残業を免除してもらうことに越したことはありませんが、上司が理解してくれなかった場合には申請を出しましょう。
労働時間が長い場合 ー 時短勤務を活用しよう
残業時間の前にそもそも労働時間が長くて送り迎えが出来ない場合には時短勤務を活用しましょう。
時短勤務を行うとフルタイムで働いた時と比べて収入が8割程度になりますが、キャリアを継続することが出来ます。
「時短勤務を行うくらいであればいったん退職して落ち着いたら再就職しよう」
そう考える方もいらっしゃると思いますが、いったん仕事を辞めると自分がやりたい仕事に再就職できなかったり、やめる前と同様の給料・休みがある仕事が出来ない場合も多いです。
これからも仕事を続けていくのであれば時短勤務制度を使用して働き続けることをお勧めします。

在宅勤務できる仕事に転職する
パートナーとの調整もできず、勤務の調整に対しても職場が理解を示してくれない場合には転職しましょう。
自宅近くの職場で仕事をしたり、在宅で勤務できれば通勤時間の負担も減りますので、共働きを継続することが出来ます。
今は人手不足で売り手市場なので、仕事を探せばいくらでもありますが転職するなら若いうちの方が良いです。
職場で育休や時短勤務がとりにくい雰囲気があれば、子育てしながら仕事を継続することは難しいと思いますので早めに行動することをお勧めします。
まとめ
マイホームを購入したいタイミングは人によって異なりますが、個人的には子供が全員保育園に入った後で一番上の子供が小学校に入学する前に購入するのが親にとっても、子供にとっても負担が少なくお勧めです。
すでに購入してしまって保育園への通園でお悩みの場合には、パートナーと分担したり、育児のための勤務制度を活用することで共働きを継続することが出来るかもしれません。
子育てに理解がない職場の場合には、これからも働き続けることはなかなか難しいと思いますので、早めに転職することをお勧めします。
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