マイホームはいつ買うべき!?お金とライフステージからタイミングを考える

マイホームはいつ買うべき?お金とライフステージから考える 生活

 人生における最も大きい買い物はマイホーム購入ですよね。賃貸や社宅に住むのもよいですが、勝手に模様替えが出来なかったり、会社を辞めると退去する必要があったりいろいろ制限があります。マイホームなら子供がいるうちは部屋数を増やして、独り立ちしたらリフォームして一つの広い部屋にしたり、趣味の部屋を作ったりとライフステージに合わせて自由に変えることが出来ます。

 しかし、マイホームは数千万円する人生で最も大きな買い物です。「いくら用意すればよいのか」「いつ買えばよいのか」判断がつかない方もいらっしゃると思います。今回はマイホーム購入のためのお金と時期について考えたいと思います。

自己資金はいくら必要か

 とにもかくにもお金がないとマイホームは購入することが出来ません。マイホームを購入するためにはどの程度お金が必要なのでしょうか。

住む場所と住みたい家を考えよう

 マイホームを購入するにあたってまず決めなくてはならないことが「住む場所」と「どんな家に住むか」です。「住む場所」については夫婦どちらかの「実家の近く」や「職場の近く」、「治安が良い場所」、「災害が少ない場所」など様々です。家族で話し合って住む場所を決めましょう。

 次に、住宅の種類を考えます。住宅にも様々あり、「戸建ての注文住宅」「戸建ての建売住宅」「マンション」などがあり、新築にするか中古にするかなど選択肢が様々あります。新築の方がよいという人は多いと思いますが、値段は中古よりも高いです。また、間取りも広ければ広いほど高くなります。今後の家族計画なども考えたうえで、間取りを決めて

SUUMOなどの住宅情報サイトで住みたい場所の住宅価格について調べるとよいでしょう。

住宅ローンの金額を確認しよう

 住みたい家が決まったら住宅ローンが借りられるか確認しましょう。銀行のホームページにアクセスすると自分の年収と年齢から借りることが出来る住宅ローンをシミュレーションすることが出来ます。大体どの銀行でもできますが、個人的には「りそな銀行」のシミュレーションが一番使いやすかったです。

年収500万円だと3,700万円も借りられる!これなら欲しかった家にも住めそう!

 

ちょっと待って!借りられる金額と無理なく返済できる金額は違いますよ!

 銀行のシミュレーションをすると「思ったよりも借りられそう!」そう思うかもしれませんが、喜ぶ前に月々の返済額をしっかり確認しましょう。

 例えば、りそな銀行のシミュレーションで年収500万円で3500万円借りる場合(金利0.34%)を考えましょう。この時の月々の返済額は約8,8000円です。年収500万円だとすると税金を引いた手取り金額は400万円前後なのでひと月に直すと約33万円です。手取り金額から住宅ローンを引いた金額が生活費となりますが、

生活費 = 33万円 ー 8万8千円 = 24万8千円

 24万8千円のなかから食費、光熱費、子供の教育費、娯楽費等を支出し、将来の貯蓄もしなくてはなりません。ひと月の必要な生活費は2人以上の家庭で約28万円程度といわれていますので24万8千円だとなかなかに厳しいと思われます。

 まずは日々の生活費を確認して、どのくらいまでであれば支払えるのか確認してから借入額を決めましょう。借りられる金額が少なくて希望の家に住めないのであれば、エリアや住宅の種類を変えたり、頭金を貯めてから買うなど計画を練り直しましょう!

貯金ゼロでも購入できる?

貯金がないけど、家を買える?

ローンは組めますが、諸費用が必要になりますので、貯金0での購入は難しいです。

 世帯年収と物件価格によっては頭金なしでマイホームを購入することが出来ますが、住宅ローンの審査が通りにくくなりますまた、銀行からの融資金額の割合が増えるとローンの金利が上昇することがあります。例えば、全期間固定金利のフラット35では融資率が9割以下では、年1.870~3.370%、9割を超えると2.010~3.510%と金利が上昇します。(2024年1月時点

 パーセンテージでいうと0.140%と小さく見えますが、5000万円借りたとすると0.1%で5万円ですので、35年間返済を続けたとすると150~200万円程度返済額が増えます。

住宅価格の10~20%用意しよう

 住宅金融支援機構のフラット35利用者の2022年全国平均データを見てみると、住宅の種類によっても金額は異なりますが、大体10~20%用意する人が多いようです。また、頭金とは別に「手付金」というお金も支払う必要があります。手付金とは、住宅の売買契約が成立する際に業者に支払うお金のことで、契約が成立した証拠金のことです。

 キャンセルや契約違反さえしなければ手付金は購入金額に充てられますので、頭金+手付金で住宅価格の10~20%用意しておけば問題ありません

諸費用と引越し費用も必要に

 家の頭金とは別に住宅を購入する際には税金や仲介手数料などの諸費用が必要になります。購入予定の物件によって諸費用の目安は異なりますが、物件価格の3~9%が目安となります。

 また、住む家が変わりますので、当然引越し費用も掛かります。同じ県内で引っ越す場合であれば、4人暮らしで10万円ほど費用がかかります。(繁忙期を除く)引越し費用は時期や業者によって金額が大きく変わりますので、一括比較サイトを使用して最も安い業者を使用する事をお勧めします。

まとめ

 ここまでをまとめると、お金については次の通り考えておきましょう。

  • 頭金がなくても住宅を購入することは可能。(ただし、返済時の金利が上昇する可能性も)
  • 頭金+手付金で住宅価格の10~20%用意しておく
  • 頭金とは別に諸費用(税金、仲介手数料)が物件価格の3~9%必要になる
  • 引越し費用も忘れずに用意する

 頭金+手付金+諸費用で住宅価格の13~29%のお金が必要になります。住宅価格が4000万円だとすると520~1160万円(+引越し費用)の現金が必要になりますので、計画的に貯金がしましょう。

住宅を買うタイミングはいつがよい? 

 購入するためのお金はもちろん準備する必要がありますが、家族がいる方はライフステージに合わせたタイミングを考える必要があります。

  • 結婚した時
  • 子供が生まれるとき
  • 子供が幼稚園、小学校、中学校に入学するとき
  • 子供が巣立て夫婦二人で暮らし始めるとき

 家を買うタイミングが早ければ頭金がないのと年収が低いことで希望の物件が買えなかったり、子供が生まれてからだと住宅の購入と同時に転園、転校しなければならないなど身動きがとりにくくなります。

 とくに小学校だと学区が狭いので、百メートル離れただけで転校ということにもなりかねません。私自身親の仕事の都合で小学生のころに4回ほど転校しましたが、転校するたびに新しい友人を作らなければならなかったので非常に大変でした。

 そのため、すぐに家を買う予定はなくても時間があるうちにパートナーといつ頃家を買いたいのかをしっかりと話し合っておくことをお勧めします。

まとめ

将来的に住宅の購入を考えているのであれば、

  • どのエリアに、どんな家に住みたいのか。
  • 住宅ローンはいくらまで借りれるのか。
  • 子供が何歳に家を買うのか。
  • 頭金は20○○年までに〇円貯めなければいけないのか。
  • お金を貯める計画に無理があるならば住むエリアを変えたり、住宅の質を落とす必要があるのか

 等いろいろなことを考える必要があります。年齢を重ねていくと仕事も育児も忙しくなり時間が無くなってきますので、早めにパートナーと話し合っておくことをお勧めします。



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