予定帝王切開の手術日の流れと思ったこと 

予定帝王切開の当日の流れと思ったこと 育児

 出産には経腟分娩と帝王切開があります。赤ちゃんの発育や妊婦の健康状態に問題なければ経腟分娩となりますが、何かしらの異常があれば帝王切開となります。わが家でも妊婦検診の結果、経腟分娩が難しいという診断となり予定帝王切開を行いました。これから帝王切開での出産がある方はどのような流れになるか不安に思っている方もいらっしゃると思いますので、今回は予定帝王切開当日の流れについて私の経験をお話ししたいと思います。

なぜ予定帝王切開になったのか

 そもそもなぜ帝王切開になったのかお話しますと、赤ちゃんの逆子状態が妊娠後期になっても治らなかったためです。初めて逆子と診断されたのは妊娠28週の時でした。妊娠30週にいったんは逆子状態が治りましたが、妊娠32週に再び逆子に!それからも逆子を直すためにいろいろ頑張ってくれましたが逆子が治らずに妊娠38週に予定帝王切開となりました。

逆子を直すためにやったこと

 妊娠28週の段階で逆子と診断され、帝王切開の可能性があると聞いてから妻にはいろいろ努力してもらって本当に感謝しています。ここでは妻が逆子を直すために行っていたことを紹介します。

逆子体操

 逆子を直す方法として病院からまず病院から紹介されたのが「逆子体操」です。体操についてはぷらす鍼灸整骨院さんのホームページのものを参考に行っていました。逆子体操を行った後は、やる前よりも胎動を強くなったため、赤ちゃんの動きを促す効果は感じられたそうです。逆子体操を行ったら30週の検診時には逆子が治っていました。逆子が治ってからは一度やめていましたが、再び逆子と診断された32週以降は出産まで継続して行っていました。

鍼灸

 こちらは32週に勧められたもので、38週までに1回1時間程度の施術を一回受けました。やった内容としては、ふくらはぎ・背中・肩周辺にお灸と鍼をさしました。施術を受けた妻は「温かくて気持ち良かった。肩こりが取れた気がする」等気に入っていましたが、逆子は治りませんでした。

骨盤整体

 34週の検診時に逆子と診断された後は逆子体操に追加して「骨盤整体」を勧められました。股関節や骨盤にゆがみがあると赤ちゃんが回りにくくなることから、骨盤整体を行うと歪みが矯正されて回りやすくなるそうです。34週~38週にかけて1回1時間程度の施術を2回受けましたが、マッサージが気持ちよかっただけで特に効果は感じられなかったそうです。

帝王切開の流れについて

 出産する病院によって若干異なるようですが、妻が出産した際の流れについてご説明します。

手術前日

 手術前日は特にやることもなく安静に自宅で過ごしました。ただし、午後の9時以降は食事をとらないように指導があったため、早めの夜8時に早めの食事をとりました。

手術当日

 当日は朝から食事・飲料をとることが禁止されていました。午前10時に病院に行き、体調確認ののちに入院、点滴を取り付けて手術の時間を待ちました。手術の時間になると手術室に運ばれ、麻酔を受けた後、帝王切開となりました。手術は最初から終わりまでで1時間はかかりますが、切開自体は10分程度で終わりました。帝王切開は立ち合い出産はできませんが、出産時には病院でモニター越しに誕生した赤ちゃんを見ることが出来ました。お腹の縫合が終わったのちに、20分程度赤ちゃんと妻と3人で和える時間がありました。初めて見た赤ちゃんはとてもかわいく感動しました。ですが、赤ちゃんが小さくふにゃふにゃしていたので感じてしまい抱っこするのが心配でした。20分の面会が終わった後はコロナ対策で会うことが出来ず、次に会うことが出来たのが6日後の退院の日でした。面会できない間はテレビ通話で妻とコミュニケーションをとっていました。

 帝王切開後は麻酔の影響と傷の痛みで2日程度まともに歩くことが出来なかったそうですが、食事は徐々にとることが出来るようになり、病院のお祝い膳も食べることができて満足だったそうです。

退院後

 入院中は傷が痛んでうまく歩けませんでしたが、退院するときには傷の痛みもなくなり、歩くことに支障はなくなりました。しかし、入院期間中はほとんどベッドに寝ていたことによる筋力の低下と手術で体力を消耗しているため、1カ月は安静するように医者から言われました。そのため、昼間の授乳は妻に任せていましたが、夜間のミルクやおむつ替え、掃除洗濯、食事の支度などは私が行うようにしました。

手術痕について

 手術痕は傷跡は残っているものの無事に治りました。手術痕は衣服などとの摩擦による刺激を受けるとケロイド化してかゆみや痛みが長引いたり、傷跡が目立ってしまうようになることがあります。妻は「アトファイン」という傷保護用のテープをつけて保護をしていたため、割と治りがよかったのだと思います。傷口のサイズにもよりますが、妻はLサイズ(傷跡が10~15センチ用)を使用していました。薬局ではなかなか販売していなかったのでネットで購入することをお勧めします。

予定帝王切開でよかったこと

 今回の出産は帝王切開となりましたが、良かったこともあります。

出産日が決まっていたこと

 通常の出産であれば、陣痛の始まるタイミングによって出産予定日からずれることも大いにありますが、帝王切開であれば予定日に出産することが出来ます。そのため、私も予定に合わせて出産に伴い有休をとったり、育休の開始日を決めたりと予定が組みやすかったです。

陣痛の痛みがないこと

 陣痛の痛みは男性が耐えることが出来ないほどの激痛ですが、帝王切開では陣痛の痛みに耐える必要がなく気が楽といっていました。確かに、手術後は傷が痛みますが、陣痛の痛みを経験鎮痛剤で抑えられますし、妻本人も「陣痛は数十時間続くこともあると聞いていたので、帝王切開で早く終わってよかった」といっていました。

帝王切開で気になったこと

 今回の出産では、逆子が直らなかったため帝王切開となりました。帝王切開をした際に私が心配したことをお伝えします。

傷跡が残ること

 帝王切開はお腹をメスで切開するため、どうしても傷跡が残ってしまいます。帝王切開前にメスを入れる方向は縦か横か選ぶことができたため、妻から相談を受けて最初は傷が残りにくい縦方向にしようとしました。しかし、看護師をしている義母から「執刀医がなれている向きの方がよいのでは?」とアドバイスを受けたため、横方向にメスを入れてもらいました。メスを入れる方向についても医者とよく相談することをお勧めします。

内蔵の癒着リスク

 帝王切開はお腹に縦または横にメスを入れて赤ちゃんを取り出します。そのため、お腹に傷が残るのはもちろんのこと、内臓についた傷の治り方によっては癒着を起し、次回の出産のときにリスクが上がるそうです。一度帝王切開をすると次の出産も基本的には帝王切開となってしまいますので、次の子供を作るかどうかについては傷の具合と妻の体調と相談しながら考えたいと思います。

出産費用が経腟分娩よりも高額であること

 赤ちゃんや妊婦の体調によって帝王切開になるのはしょうがないこと。ですが、気になるのが費用面です。帝王切開になると経腟分娩と比べて手術費用がかかることと、入院日数が長くなることにより費用が高くなります。わが家では当初の入院予定は4泊5日でしたが、帝王切開に伴い6泊7日に延び、費用は総額で約70万円でした。ここから出産育児一時金の50万円が引かれて持ち出しは約20万円でした。帝王切開の一般的な平均費用は50万円程度らしいですが、我が家は妻の希望で入院中の食事が美味しく、個室が確保できる産婦人科を選んだためやや高額になりました。

 ちなみに帝王切開は健康保険の対象となるため、健康保険の高額療養費制度が使用できます。手術前に病院に限度額認定証を提出していれば、高額療養費の限度額以上の金額を支払わなくて済みますが、我が家は事前の提出をしていなかったので、事後で高額療養費の払い戻し請求を行いました。払い戻し金額は支払った金額と加入している健康保険組合によって異なりますので、一度保険組合のホームページをチェックすることをお勧めします。出産後の手続きについてはこちらのページでも紹介していますので、参考にどうぞ。

まとめ

 我が家では経腟分娩を望んでいましたが、結果的には帝王切開となりました。しかし、赤ちゃんも元気に生まれ、妻の健康状態も良かったのでとてもよかったです。痛い思いをして赤ちゃんを出産してくれた妻には感謝しかありません。これからも二人で協力して育児を頑張りたいと思います。


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました