新電力へ切り替えて電力料金を節約

新電力へ切り替えて電力料金を節約しよう! 節約

 以前は東京電力、中部電力などといった地域の大手電力会社のみからしか電気を購入することが出来ませんでしたが、2016年4月1日の電力小売り自由化に伴い、新しく電力販売を開始した電力会社から購入することが出来るようになりました。これに伴い、電気を購入する電力会社を選びなおすことによって電気料金を安く抑えることが出来ます。今回は電力会社の選び方について解説したいと思います。

こんなに上がった電気料金

 電気料金は年々上がる傾向にあり、2010年では一般家庭向けの料金が約20.4円/kWhだったものが、2021年には約28円/kWhにまで上昇しており、約31%も上がっています。(経済産業省資源エネルギー庁 「日本のエネルギー2023年2月発行」より)これは、2010年に電気料金が月々7,700円程度だった家庭では、2021年には10,000円を超えるほど値上がりしています。

電気料金を抑えるためには新電力がお勧め

 2016年4月1日の電力小売り自由化に伴い、大手電力会社以外でも一般家庭向けに電力を販売できるようになりました。そこで、多く誕生したのが「新電力」と呼ばれる電気の小売り会社です。新電力の多くは自社で発電設備を持たず、ほかの発電会社から電気を仕入れして、仕入れした電気を一般家庭向けに販売する会社です。令和5年12月25日時点では729事業者と数多くの会社が電気を販売しています。新電力には電気をただ売っているのではなく、ガスや通信サービスとセットで電気を売るなど独自のサービスを展開しており、大手電力会社よりも割安で電気を購入することが出来ます。

新電力のデメリット

 電気を割安で購入することが出来る新電力ですが、デメリットも存在します。

乗り換えるとむしろ割高になる可能性

 新電力は発電設備を持たずに電気を仕入れして、仕入れした電気を一般家庭向けに販売するという方法をとっている会社が多いため、契約プランによっては発電の燃料費高騰などの影響で仕入れ値が上がると販売価格も上がる可能性があります。また、夜間の電気料金は割安だが、昼間に使うと高くなるなどのプランも存在しますので、生活スタイルに合わないプランで契約してしまうと割高になる可能性がります。そのため、新電力に切り替える前に契約プランをしっかりと確認しましょう。

違約金が発生する可能性

 「思ったよりも電気料金が下がらなかった」「むしろ料金が上がってしまった」などの理由から電力会社の切り替えをしたくなる場合もあると思いますが、契約プランによっては違約金が発生することがあります。違約金は契約後にすぐに解約をしたり、契約期間を待たずに解約をすると発生する場合が多いですが、会社によって理由も金額も異なってきます。そのため、契約書をしっかりと読んでから契約しましょう。

訪問販売、電話販売には気を付けよう

 新電力に切り替えないかという営業訪問、電話営業が時々ありますが、すぐに契約するのはやめておいた方がよいでしょう。「電気料金がこれだけ安くなります」とよいことばかりを言って、解約時に条件があったり、電気を多く使わないと安くならない等デメリットを言わない場合があります。「良さそう」と思ってもその場で契約はせずに、資料だけもらってよく考えてから契約しましょう。

 万が一、勢いに負けて契約してしまったが、解約したいとなった場合には特定商取引法に定める書面を受けった日から数えて8日以内ならばクーリング・オフすることができます。クーリング・オフを希望する場合には、速やかに書面で申し出る必要があります。クーリング・オフの方法については「独立行政法人 国民生活センター」で紹介がありますので、こちらを参照するとよいかと思います。

新電力が倒産してしまう場合

 契約している新電力の会社が倒産してしまうこともあります。その場合、「電気が突然止まるかも」と不安になる方もいらっしゃると思いますが、突然止まることはありません。倒産してしまった場合には、地域の大手電力会社(東京電力等)が電力供給を行います。ただし、この場合「最終保証供給」という供給になり、通常の電気料金よりも割高になってしまいます。新電力が倒産する場合、15日前までには倒産する旨の通知が来ますので、倒産することが分かったらその時点で新しい電力会社と契約することをお勧めします。

お勧めする新電力

 デメリットを多く書きましたが、しっかりした会社を選べば大手電力会社と契約するよりも電気料金を安く抑えることが出来ます。私がお勧めするのは、大手のガス会社やスマホの通信サービス会社の新電力です。これらの会社は、電気の小売り以外の事業を展開していることから突然倒産する可能性は低く、コンプライアンスを大切にしているので、契約に関する説明もしっかりと行ってくれます。そのため、現在契約しているガス会社やスマホの通信会社が電気供給を行っているか確認して契約するのが間違いないと思います。とはいえ、「一番安い新電力」と契約したいということもあるかと思います。そんな時は、新電力の相談にのってくれる「電気チョイス」で相談してもよいかと思います。このサイトに必要事項を記入すると、専門のスタッフがあなたに一番合っている新電力を紹介してくれます。

まとめ

 電力料金を安くするためには、新電力への切り替えがお勧めです。しかし、世の中の新電力の会社は多く、料金プランもさまざまであることから、調べるのがめんどくさい方は、現在契約中のガス会社やスマホの通信会社の新電力を調べてみて契約するのがお勧めです。最も安い電力料金を知りたい場合には、比較サイトを活用するのがよいかと思います。

 電力料金を見直して、賢くお得に生活しましょう。

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