交代制勤務はきつい!?健康への影響について

交代制勤務はきつい!?健康への影響について 生活

 工場や病院、インフラ系企業の場合には夜間時間帯にも勤務する必要があるため、交代制勤務という形をとり、24時間体制で業務にあたっています。私もインフラ系企業に勤めているため、交代制勤務をしていたことがあります。今回は私の実体験を含めて交代制勤務のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。

交代制勤務とは

 まずは、交代制勤務について説明します。交代制勤務とは病院や工場など24時間体制で勤務を行う業務が必要な時に、文字通り交代で勤務する労働体系のことであり、1交代制、2交代制、3交代制の勤務があります。

 1交代制は24時間勤務したら次の人に業務を交代、2交代制は日勤と夜勤で交代、3交代制は日勤、準夜勤、夜勤で交代しながら業務を行います。

 何交代制になるかは会社の業務形態によって異なりますが、交代制勤務は多くの場合ではシフトを決めて業務が行われるため、休日が土日ではなく平日になることもあります。

交代制勤務のメリット

 交代制勤務には下記のようなメリットがあります。

 1.平日に休みがある

 交代制勤務では休みがシフトで決まるため、土日だけではなく平日休みのことも多くあります。平日に休みが取れれば、事務手続きで役所に行きやすくなったり、空いているショッピングモールや遊園地などで遊びやすくなります。

 2.収入が増える

 交代制勤務で夜勤を行うと日中時間帯だけの勤務と比べて収入を増やすことが出来ます。これは、労働基準法で深夜(午後10時~午前5時)に労働させた場合には、2割5分以上の割増賃金を支払わなければならと定められているためです。そのため、夜勤の回数が多ければ多いほど収入を増やすことが出来ます。

 3.残業がほぼない

 交代制勤務は決められた時間勤務して引き継ぎをしたら終わりという勤務なので、基本的には日付をまたいでの持ち越しの仕事はありません。そのため、トラブルが発生しない限りは残業がほぼありません。

 4.夜勤明けの時間で遊ぶことも

 夜勤が終わると基本的にその日は「明け」となり朝早い時間から休みのような扱いになります。私の場合は夜勤が朝9時ごろに終わっていましたので、そのあとの時間は寝るなり遊ぶなり好きに過ごすことが出来ました。そのため、体感的には休みが長く感じました。

交代制勤務のデメリット

 交代制勤務では平日に休みがあったり、休みが体感的に長く感じるなどのメリットがある一方でデメリットもあります。

 1.人間関係が希薄になりがち

 友人や家族の多くは日中時間帯に働いて夜は就寝するという生活をしています。夜 勤が多くなってくると、皆が寝静まったころに働き、皆が活動しだす昼に寝るという生活になります。そうすると必然的に友人と遊んだり、家族との触れ合う時間が減り、人間関係が希薄になります。

 2.体調不良になりやすい

 人間の体は昼に起きて夜は眠くなるようにできています。夜勤は本能に逆らって夜に労働するわけですから、ホルモンバランスが崩れることで体調が悪くなりやすいです。

 私の場合には、夜勤中に仮眠時間がなく、ほぼ寝る時間がなかったため、夜勤明けは非常に眠く、頭がボーっとしたり、動悸を感じるなどの症状が出ました。また、夜勤を行うと食事時間が不規則になりやすく、2年間で6キロも体重が増加してしまいました。また、勤務中は長時間(10時間以上)椅子に座ってましたので、痔になってしまいました。

 人によっては長期間夜勤を行っているとうつ病にかかってしまったり、生活習慣病のリスクが上昇したりすることもあるようなので、夜起きているのが苦手な人はあまり行わない方がよいかもしれません。

体調不良にならないために気を付けること

 交代制勤務を行っていると通常の生活ではなくなるため、体調不良にならないためにいつも以上に気を付ける必要があります。

 1.睡眠時間を確保する

 夜勤がある以上睡眠時間帯が不規則になるのはしょうがないことですので、睡眠時間はしっかりと確保するようにしましょう。夜勤前で昼間に寝なければいけないときには、なかなか寝付けないこともあるかと思いますが、布団に入って目を閉じるだけでも体は休まりますので、寝られないからスマホをいじったり外出するのではなく、しっかりと体を休めましょう。

 2.食事に気を配る

 生活が不規則になるとホルモンバランスが乱れることにより、食欲が増すことがあります。これに加えて夜勤後は眠いということもあるので、食欲が出てドカ食い→睡眠というルーティーンが出来てしまうと一気に太ります。そのため、夜勤を始めたらカロリー計算のアプリなどを入れて管理するのがよいと思います。

 3.程度に運動する

 夜勤を始めると生活リズムの乱れから常に眠いという状態になり、家で過ごすことが多くなりがちです。食事量の増加+運動不足になると体重が増加するだけでなく、肥満、糖尿病などの生活習慣病にもかかりやすくなります。そのため、「日勤の日は夕方に運動する。」「夜勤の日は早朝にウォーキングする」などルーティーンを決めておくとよいと思います。

交代制勤務のつらさは勤務の交代頻度・休憩時間による

 私が以前携わっていた業務では、2交代制が採用されていました。時間は日勤が9:00~17:30、夜勤が17:30~翌9:00まででした。日勤の場合には、通常の勤務時間と変わりがありませんので、体力的な辛さはありませんでしたが、夜勤は勤務時間が16時間30分(内、休憩時間2時間)であり通常の倍の時間勤務していました。夜の時間で眠いということもありますが、倍の時間勤務するということもあり、慣れるまでは身体がしんどかったです。また、日勤と夜勤のシフトも不規則で夜勤が2回連続したかと思えば、次は日勤をやってから休み等交代制勤務の中ではだいぶ不規則でしたので、とてもしんどく、1月経たない間に嫌になりました。工場の場合には日勤を1週間行ったら次週は夜勤だけ行うなどシフトがある程度しっかりと決められている場合が多いらしいので、夜勤をやるにしてもシフトが決まっている生活スタイルを整えやすい職場をお勧めします。

まとめ

 夜勤は収入が増えたり、人が少ない日に外出できたりするなどメリットもありますが、人間関係が希薄になったり体調面で悪影響が出やすくなります。もちろん人によっては全然影響がないという人もいるみたいなので、自分の体質を考えてから夜勤をすることをお勧めします。



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